就職活動の最終選考で起きた事件。
裏の顔を暴露した犯人は誰なのか?
犯人があぶり出されたことで事件は幕を閉じたはずだったが…
ストーリー
誰もが憧れるエンタテインメント企業「スピラリンクス」の新卒採用。
最終選考まで勝ち残ったのは嶌衣織(浜辺美波)、波多野祥吾(赤楚衛二)、九賀蒼太(佐野勇人)、矢代つばさ(山下美月)、森久保公彦(倉悠貴)、袴田亮(西垣匠)の6人。
6人の就活生に課せられたのは「6人でチームを作り上げ、1ヶ月後のグループディスカッションに臨むこと」だった。
全員での内定獲得を夢見て万全の準備で選考を迎えた6人だったが、最終選考直前で急な課題の変更が通達される。
「勝ち残るのは1人だけ。その1人は皆さんで決めてください」
会議室という密室で、共に戦う仲間から1つの席を奪い合うライバルになった6人に追い打ちをかけるかのように6通の怪しい封筒が発見される。
その中の1通を開けると「〇〇は人殺し」と書かれていた。
そして次々と暴かれていく、6人の嘘と罪。
誰もが疑心暗鬼になる異様な空気の中、1人の犯人と1人の合格者を出す形で最終選考は幕を閉じた。
悪夢の最終面接から8年が経ったある日、合格者に1通の手紙が届くことである事実が発覚する。
それは、犯人の死。
犯人が残したその手紙には「犯人、〇〇さんへ。」という告発めいた書き出しに続き、あの日のすべてを覆す衝撃的な内容が記されていた。
残された5人は、真犯人の存在をあぶりだすため、再びあの密室に集結することに…
話題になった原作
原作は2021年に発売された浅倉秋成さんの小説です。
発売された当初から話題になっていて、原作を読んだことがあります。
話題になるだけあって、とてもおもしろい本でした。
先が気になり過ぎて手が止まらず、一気に読んでしまった記憶があります。
映画を見たけど原作を読んでいない方にはぜひ読んでみてもらいたいです。
大筋は同じですが、細かいところは違っています。
原作から入った身としては、そもそもどうやって映像化するのかなと思う部分がありました。
その肝心な部分はやはり変更されていました。
それらを含めて、原作にも目を通してもらったらと思います。
実写化はどうでしたか?
どうしても映画は時間が限られるので、原作を読んだ人にとって物足りなさがでてくるのは仕方がありません。
そういう部分はありつつも、この映画はおもしろかったと思います。
密室で行われたグループディスカッションの緊迫した感じが良かったです。
6人の役者さんのおかげですね。
見応えがありました。
元々のストーリーもおもしろいので、見て良かったと思える作品でした。
就職活動
この作品は就職活動がメインテーマであり、実情を反映して様々な思惑が取り入れられています。
一種の皮肉、でもあるかもしれません。
自分自身はやや特殊なルートで就職したため、いわゆる一般的な就活は経験がありません。
グループディスカッションの経験もありません。
自分なりの意見を持つことが苦手であり、それを主張することはなおさら苦手なので、グループディスカッションでは自分は合格できないだろうと思えます。
まとめ
誰だって表と裏の顔はあります。
就職活動で良く見せようとするのもまた当然のことでしょう。
でもそこをテーマに取り上げた原作はやっぱりおもしろかったです。
2024年11月22日公開