大量のコカインの強奪。
そこに刑事、カジノ王、マフィア、内務調査官が絡んでくる。
それぞれの思惑が事態を複雑にしていく。
ストーリー
殺人課の刑事、ヴィンセント・ダウンズ(ジェイミー・フォックス)は相棒と手を組んでコカインの輸送者を襲撃し、大量のコカインを強奪した。
翌朝、何食わぬ顔で襲撃現場へ捜査にやって来たヴィンセントは、内務調査官、ジェニファー・ブライアント(ミシェル・モナハン)に目を付けられてしまう。
さらに、息子のトーマスが謎の男たちに連れ去られてしまう。
それはコカインの所有者であるカジノ王、ルビーノ(ダーモット・マローニー)の差し金だった。
ルビーノは犯罪組織を仕切る冷酷な男、ロブ・ノヴァク(スクート・マクネイリー)にそのコカインを渡す予定であり、何としても取り戻す必要があったのだ。
トーマスを助けにルビーノの経営するカジノにやってきたヴィンセント。
しかしそこに、ヴィンセントを尾行していたジェニファーが現れ、事態は複雑になっていく。
四者四様
刑事でありながら、コカインの強奪をやってのける主人公、ヴィンセント。
冷酷な男に渡すはずだった大事なコカインをヴィンセントに奪われたカジノ王、ルビーノ。
ルビーノにコカインの調達を頼んだ犯罪組織を仕切る男、ノヴァク。
そして、ヴィンセントが犯罪に手を染めていると疑い、証拠を抑えようとしている内務調査官、ブライアント。
それぞれの目的は違うにせよ、コカインを巡って四者が争いを繰り広げます。
アンバランス?
アクション映画で自分好みかもと思って見ましたが、そうでもなかったです。
四者の力関係が微妙な感じでした。
刑事であるヴィンセントを襲って、息子を誘拐までするような非情に見えたルビーノが、ノヴァクに対してはあまりにも防戦一方。
それだけノヴァクが恐ろしいということでもあるのでしょうけど。
ヴィンセントに対するブライアントの執拗なまでの敵対心もちょっと。
最後にサプライズがあっていかにも次がありそうな感じで終わりましたが、はたして次作はあるのでしょうか。
略称
ハリウッド映画を見ていると、様々な機関の名前が略称で出てきます。
別に正式名称や機関の役割を知らなくても映画は楽しめるわけですが、あらためてどういう略称があるのか調べました。
連邦捜査局 FBI(Federal Bureau of Investigation)
アメリカ司法省に属する警察機関の1つで、国内の治安維持を担っている機関。
中央情報局 CIA(Central Intelligence Agency)
主に外国での諜報活動を行う、アメリカ合衆国大統領直下の情報機関。
国家安全保障局 NSA(National Security Agency)
海外との情報通信を分析する、アメリカ国防総省の情報機関。
麻薬取締局 DEA(Drug Enforcement Administration)
その名のとおり麻薬に関する捜査をする、アメリカ司法省に属する機関。
よく見るのはこのあたりでしょうか。
少しは知っておくと役に立つ気がしてきました。
まとめ
目的は違っても追い求めているものは共通している者たちの争い。
1つ歯車がずれると、次々と影響が波及していく様が見てとれました。
力関係も如実に現れていました。
2018年2月3日公開