マイケル・ベイが監督を務めた、銀行強盗の逃走劇。
逃走に使われた救急車にさまざまな事情が絡んで、緊迫感のある映画でした。
ストーリー
妻の病を治療するための費用が工面できないウィル(ヤーヤ・アブドゥル=マティーン2世)。
最後の頼みの綱は血のつながらない兄のダニー(ジェイク・ギレンホール)だった。
犯罪で大金を稼ぐダニーは 3200 万ドルを強奪する銀行強盗をウィルに持ち掛ける。
背に腹は代えられないウィルは渋々、銀行強盗の手伝いを了承する。
誰も傷つけることなく進む計画が、偶然に警官が居合わせたことで狂い始めた。
警察に囲まれたダニーとウィルは逃走のために救急車に乗り込む。
しかしその救急車にはウィルに撃たれて瀕死となっていた警官と救命士のキャム(エイザ・ゴンザレス)が乗っていた。
そこでダニーとウィルは、キャムに警官の治療を続けさせながら逃走する決意を固める。
思っていたよりも激しく繰り広げられた銃撃戦
予告を見て、なかなかおもしろそうだと思ったこちらの映画。
逃走がメインではあるものの、ところどころで挟まれる警察側と犯人側の銃撃戦が思った以上に激しかったです。
特殊部隊などが活躍するガンアクション系の映画やドラマが好みなので、見ごたえがありました。
思わぬ収穫でした。
事態を複雑にするさまざまな要素
単に救急車で逃走するだけであれば、あっという間に追い詰められてしまったことでしょう。
しかし、救急車には人質が乗っているので、警察や特殊部隊もなかなか近づけません。
その人質はウィルに撃たれた警官と治療にあたっていたキャム。
撃っておきながらも、命を助けようとキャムに協力するウィル。
ダニーは逃げ切るために、つながりのある危険な組織に助けを求める。
そこへさらに、銀行強盗を警戒していた特殊部隊が絡んできます。
それぞれの思惑が事態を複雑にしていました。
マイケル・ベイ監督らしいカメラワーク?
この作品の監督はマイケル・ベイ。
古くは『ザ・ロック』や『アルマゲドン』、そして最近は『トランスフォーマー』シリーズなど、数々の人気作を手掛けている有名な監督です。
その独特なカメラワークもよく知られています。
『トランスフォーマー』シリーズはロボットが活躍する映画であり、カメラワークが遺憾なく発揮された作品だと思います。
この『アンビュランス』でも、ところどころで一風変わったカメラワークがありました。
正直「これ必要?」と思わなくもなかったですが、特徴的なシーンでした。
まとめ
銀行強盗が逃走するときに救急車が使われたことで簡単に解決できなくなった事件。
複雑な要素の絡みと激しい銃撃戦で、緊迫感があって見ごたえのある映画でした。
2022年3月25日公開