2人の名優による騙し合い。
この2人だからこそのしびれる展開でした。
あらためて、役者さんの演技に感嘆しました。
ストーリー
夫を亡くして間もない資産家のベティ(ヘレン・ミレン)とベテラン詐欺師のロイ(イアン・マッケラン)。
2人は出会い系サイトで知り合った。
ベティの莫大な資産に目をつけたロイは、パートナーを探し求めていたベティの気持ちを利用して、何とか取り入ろうとする。
策略が功を奏して信頼を勝ち取ったロイは、いよいよ詐欺を仕掛けることにした。
いつもどおりの慣れた手順にしたがって仕事を進めたロイは、ついにベティの莫大な資産を手中に収めることができた。
すべて順調で何も問題はなく、後はベティの元から姿を消すのみ。
しかし何か様子がおかしい。
ふと異変に気づいたとき、思いがけない方向へ事態が展開していく。
次々に暴かれる嘘がもたらした結果とは?
渋さの中に緊張感がある良い映画でした
ヘレン・ミレンとイアン・マッケラン、2人の名優が騙し合いを仕掛ける、渋い映画です。
ザ・ハリウッド映画のような派手さはなく、詐欺を仕掛けていくところまでは静かにストーリーが進んでいきます。
だからこそ、終盤にかけての思いがけない急展開が際立っていました。
おかげで最後のほうのシーンではゾクゾクしました。
最後にどんでん返しがある映画は、それがたとえベタであっても、大好物なのです。
それにしてもほんとに渋い映画でした。
きっとそれはヘレン・ミレンとイアン・マッケラン、2人の演技がなせる技です。
ロイは詐欺師であることがわかっていましたが、ベティは純粋なようでいて何かが隠されている、そんな雰囲気が醸し出されていました。
今をときめく俳優も良いのですけど、年を重ねた俳優が織りなす名演もまた説得力があって良いものです。
ただでは終わらないストーリーと、名優による騙し合いが作り上げる緊張感のあるシーンの数々。
それがこの映画の見どころです。
ヘレン・ミレンは好きな女優さんです
実は私、ヘレン・ミレンのファンです。
初めて知ったのはブルース・ウィリス主演の映画『RED/レッド』。
ヴィクトリアというカッコいいおばあちゃん役を見てから気になり始めました。
その後は『RED リターンズ』や『アイ・イン・ザ・スカイ 世界一安全な戦場』、『素晴らしきかな、人生』、最近の『ワイルド・スピード』シリーズなど、それなりに出演作を見ています。
過去の出演作を見てみると、有名なのはアカデミー主演女優賞に輝いている『クィーン』でしょうか。
まだ『クィーン』は見たことがないので、今度チェックしてみます。
今年で75歳だそうですが、だいぶお若く見えます。
とても素敵な女優さんです。
まとめ
派手さは無くても見ごたえ抜群の映画でした。
特に主演2人の演技力がなせる業だったと思います。
そして私は、ますますヘレン・ミレンの魅力に惹かれています。
2020年2月7日公開