帰ってきたコンゲーム。
1作目のメンバーが再び協力して騙し合いバトルに挑みます。
勝負の行方は?
ストーリー
冴えない古美術商の小池則夫(中井貴一)とくすぶり続ける陶芸家の野田佐輔(佐々木蔵之介)。
相変わらずの2人だったが、まっとうな道を歩み始めていた。
しかしテレビの生放送で過去を暴露され、信用は失墜。
そんなとき、小池は父の形見の茶碗を騙し取られたという橘志野(広末涼子)から依頼を受ける。
その茶碗は千利休亡き後、天下一と称された古田織部の幻の茶碗で、推定価値は5,000万円。
騙し取られた相手は信用失墜の原因となった嵐山堂の店主、嵐山直矢(加藤雅也)。
嵐山堂が裏で悪事を働いていることを知り、幻の茶碗と着物美人のため、そして人助けのために、小池と野田は再びタッグを組んでコンゲームに挑む。
古美術品をかけたコンゲーム
骨董コンビが人助けのためにコンゲームを仕掛ける、シリーズ2作目です。
この映画は派手なところはなくむしろ地味ですが、2作目ではよりおもしろくなりました。
キャラクターに情が湧いてきて、それぞれが良い味を出していたからでしょう。
中井さん演じる小池はなんだかんだで古美術商なので知識は豊富です。
そして口が上手い(笑)
次から次へと調子の良いことを言うので、結局は乗せられてしまう野田なのでした。
役者陣の楽しさ
中井貴一さんのコメディアンぶりに拍車がかかっていました。
広末涼子さん演じる着物美人の前で、明らかにカッコつけてしまっている様子が絶妙でした。
昔はトレンディドラマの爽やか俳優だったはずなのに、いつのまにかコメディ役が板についてきましたね。
佐々木蔵之介さんとのコンビも健在で、2人の自然なやり取りが見ていて楽しいです。
広末涼子さんは、昔の可愛らしい感じから美人役が似合う感じになりました。
演技の中にさらに演技があり、その豹変ぶりも良かったです。
大塚国際美術館
映画の中で、古美術品を修復する施設が登場しました。
それを見ていて、大塚国際美術館を思い出しました。
徳島県にある大塚国際美術館。
ここは陶板名画が展示されている美術館です。
陶板名画とは、特殊技術を使って陶器の板に原画を忠実に再現したものです。
修復ではありませんが、その工程が思い浮かびました。
陶板名画はオリジナルではありませんが、だからこそいつでも名画が展示されていて、しかも原寸大なので見応え十分です。
美術に詳しくない私でも、その展示数に圧倒され、とても興味深く見学できました。
1日いても十分には見きれないほど展示がありますので、一度は行ってみてほしい場所です。
まとめ
地味だけどおもしろい。
邦画らしくて良いなと思える映画でした。
騙し合いのストーリーは一筋縄では終わらないので楽しいです。
2020年1月31日公開
『嘘八百』シリーズ
1作目『嘘八百』
3作目『噓八百 なにわ夢の陣』