史上最大級の山火事。
相手にするのは、念願のホットショットになった森林消防隊。
多くの命を救うために、最前線で彼らは山火事と対峙する。
ストーリー
アリゾナ州プレスコット市森林消防隊の指揮官であるエリック(ジョシュ・ブローリン)には「ホットショット」になるという夢があった。
ホットショットは米国農務省の精鋭部隊であり、市レベルの森林消防隊がなるのは容易ではなかった。
しかしホットショットになるため訓練に励むエリックたちのもとに1人の若者、ブレンダン(マイルズ・テラー)がやってくる。
麻薬に溺れていたブレンダンだが、別れた恋人が妊娠していたことを知り、人生をやり直すことにしたのだ。
最初はまったくついていけなかったが、覚悟を決めて訓練に取り組み、少しずつ仲間の信頼を得ていった。
そんな中、ついにホットショットに認定されたエリックたちは、米国史上最大級の山火事を相手にすることになる。
森林消防隊
山火事に立ち向かう森林消防隊にスポットを当てた映画です。
実話に基づいたストーリーとなっています。
ニュースで山火事の映像を見ることはあっても、消火活動にあたっている消防隊がどのような仕事をしているかは知らないものです。
この映画を見て初めて、その活動の一部を知ることができました。
あまり表には出てこない森林消防隊ですが、選りすぐりのエリートとのこと。
特にホットショットと呼ばれる精鋭部隊は、山火事の最前線で消火活動に取り組むエリート中のエリート。
鍛え上げられた肉体と経験に裏付けられた豊富な知識を基に消火活動にあたっています。
消火活動の基本は溝を掘って延焼しないように準備し、そして火を放って山火事のほうへ向かわせる。
火には火で立ち向かう、そんな作戦です。
一旦火がつくと、森林は燃料の宝庫です。
想像以上に速い火の回りを1チーム20人の精鋭部隊が抑え込む。
まさに命がけの仕事であることを知りました。
グラニット・マウンテン・ホットショット
この映画のモデルとなっている森林消防隊がグラニット・マウンテン・ホットショットです。
そもそも地方自治体の消防隊がホットショットとして認められるのは異例中の異例。
長い道のりの末に成し遂げられた偉業でした。
そんな彼らが立ち向かった米国史上最大級の山火事とは、2013年の夏に起きたアリゾナ州でのヤーネルヒル火災。
それまでで最も多くの犠牲者を出した山火事だったそうです。
実話を基にしている映画ではよくあるとおり、最後に本人たちの映像が出てきました。
名前と当時の年齢が出てきますが、20代の隊員が多く、その若さに驚きました。
そんな彼らが米国中を飛び回って多くの山火事に立ち向かい、多くの命を救ってきたのです。
まとめ
初めて森林消防隊の役割を知った映画でした。
想像以上の過酷さ。
そしてこれが実話を基にしていることに、現実の厳しさを教えられます。
2018年6月22日公開