もはや清々しささえ覚える、圧倒的に強い主人公の誕生です。
普段は温厚でも、道理を外れた悪者には容赦ありません。
デンゼル・ワシントンの演技も光ります。
ストーリー
ホームセンターで働く、いたって普通に見える男マッコール(デンゼル・ワシントン)。
しかしその正体は、恐るべき強さで完璧な仕事を成し遂げる、元CIAのトップエージェント。
マッコールは現場から離れて穏やかな生活を送っていたが、ふとしたきっかけで知り合ったテリー(クロエ・グレース・モレッツ)の存在によって再び能力を解禁するときがくる。
つるんでいた組織から離れようとしたテリーが、見せしめのために瀕死の重傷を負わされたからだ。
無残な状況を目にしたマッコールは、組織が二度とテリーに関わらないように壊滅させることを決意する。
しかし組織もまた恐るべき刺客を送ってきたことで、命をかけた戦いが幕を開ける。
恐るべき強さ
あまりにも強すぎる主人公が登場する映画です。
主人公のマッコールは観察能力に優れ、その場の状況から敵を倒すための最適なパターンを見出すことができる、ある種の特殊能力を持った男です。
そしていざ戦いが始まると、無駄のない切れ味鋭い動きであっという間に敵を倒してしまいます。
また武器を持ち合わせていなくても、その場にあるものを応用して対処してしまいます。
最後の戦いはホームセンターで繰り広げられましたが、万全の武器を備えている敵に対するマッコールの戦闘方法は圧巻でした。
名優デンゼル・ワシントン
そんなわけでアクションシーンに目を奪われがちなのですが、デンゼル・ワシントンの演技とマッコールの信念が相まって、全体にわたって見ごたえのある映画となっています。
むやみやたらと戦うわけではない。
しかし、道義に反する人間は容赦なく打ちのめす。
その信念の強さが、映画序盤からのいくつかの出来事を通して徐々に伝わってきて、とても良い映画だったと感じました。
デンゼル・ワシントンの演技、とても良かったです。
時間計測
主人公のマッコールはとても几帳面な性格であることが、映画のあちこちで描かれています。
モノを並べるときは丁寧に、持ち物は最小限に、時間は規則正しく。
こういうシーンも意味深だなと感じます。
ところで、戦いの場面でもそうですが、時間を測るシーンがいくつか見られました。
私も時間管理術の一環として、できるだけ1日の行動の時間を測定するようにしています。
そうしてみると、その行動におよそどのくらいの時間が必要かということが少しずつわかってきます。
しかも無意識に日々繰り返している行動は、ほぼ同じ時間を示すのでおもしろいものだなと思います。
ちなみに時間計測には「Toggl」というアプリを使っています。
まとめ
強い主人公が悪を懲らしめる、王道中の王道の映画。
映画の出来を一段上に挙げているのがデンゼル・ワシントンの演技でした。
強さと優しさを備える素晴らしい主人公です。
2014年10月25日公開
『イコライザー』シリーズ
2作目『イコライザー2』
3作目『イコライザー THE FINAL』