テロリストに妻の命を奪われたCIAのサイバー捜査官。
戦闘スキルがない代わりに頭脳で復讐を謀ります。
アマチュアでもテロリストに復讐できるのか?
ストーリー
CIA本部でサイバー捜査官として働いているチャーリー・ヘラー(ラミ・マレック)。
最愛の妻サラ(レイチェル・ブロズナハン)とともに平穏な日々を過ごしていたが、ある日、無差別テロ事件で妻を失ってしまう。
テロリストへの復讐を決意したチャーリーは特殊任務の訓練を受けるが、これまで実戦の経験はなく、またその性格故、教官であるヘンダーソン(ローレンス・フィッシュバーン)に「お前に人は殺せない」と諭されてしまう始末。
組織の協力も得られない中、チャーリーは頭脳を駆使した独自の方法でテロリストたちを追い詰めていく。
そして事件の裏では驚くべき陰謀が進んでいた。
その道のプロではない主役
身近な人を失って復讐を成し遂げるのはよくあるストーリーです。
他の映画と違うのは、主人公がその道のプロではないこと。
この手の映画の主人公は元〇〇であることが多く、その圧倒的な能力を駆使して徹底的に相手を倒すのが見どころです。
しかし、この映画の主人公はCIAで働いているとはいえ、PCで大量の情報を扱うサイバー捜査官。
戦闘のスキルや経験はほぼないので、たとえ訓練を受けても復讐を成し遂げるのは難しそう。
そこで戦闘能力の代わりに、その卓越した頭脳を活かした復讐を考えます。
ここが他の映画と違っている部分です。
先読み合戦
CIAに反旗を翻し、1人でテロリストに復讐する道を選んだチャーリー。
そして、勝手な行動は許されない、とチャーリーの行動を止めようとするCIA。
どちらも情報分析のプロであり手口もわかっているため、先の先を読んで行動するところが白熱していました。
チャーリー1人に対してCIA複数人で対抗している時点でチャーリーの能力の高さが伺えますが、CIA側もさすがで、先回りして追い詰めようとします。
はたして軍配はどちらに?
空中プールは格好の的
予告でも見られた、ビルとビルの間にかけられた空中プール。
そこを泳いでいたテロリストがチャーリーに狙われていました。
同じシチュエーションはジェイソン・ステイサム主演の『メカニック:ワールドミッション』でもありました。
富豪の象徴とも言える空中プール。
景色は良いのでしょうが、リスクも高めです。
まとめ
戦闘スキルがなくても明晰な頭脳で戦える。
怒らせてはいけない者を目覚めさせてしまった感がありました。
葛藤がありつつも、冷酷になりきれたでしょうか?
2025年4月11日公開