ストーリー
白昼に起きた銃乱射事件。
5人が犠牲となったこの事件の容疑者は元米軍のスナイパー。
前科があるこの男が犯人で決まりと思われたが、男は何も語らず、ただ「ジャック・リーチャーを呼べ」とだけ紙に記す。
ジャック・リーチャー(トム・クルーズ)は元米軍の秘密捜査官だった男。
容疑者とは因縁があり、呼ばれるまでもなく自らやってきたリーチャーは、弁護士のヘレン・ロディン(ロザムンド・パイク)と協力して独自の捜査を始めた。
そして捜査の中で、事件の矛盾点に気づき始める。
しかも真実に近づこうとすると、何者かに命を狙われそうになる。
陰謀が渦巻く中、はたしてリーチャーは真実に辿りつけるのか?
感想
トム・クルーズ主演の映画です。
代表作はそれこそたくさんあるトム・クルーズですが、この映画もトム・クルーズらしい内容した。
『ミッション:インポッシブル』シリーズに近いでしょうか。
超優秀な秘密捜査官だったジャック・リーチャー。
その能力により、ちょっとした違和感から矛盾点に気づき、徐々に事件の核心に迫っていきます。
そのせいで命を狙われそうになっても何のその。
そこはトム・クルーズですから、そんなに簡単にはやられません。
映画全体がアクション全開というわけではありません。
前半はむしろ静かに、淡々と事件の捜査が進んでいました。
そして後半になって事件の真相が明らかになってくると、いよいよ敵との対決でアクションシーンが激しくなっていきました。
真実にたどりつくまでの推理の道筋もよくできていましたし、程良く意外性もありました。
全体を通して緊迫感に包まれた良い作品でした。
それにしても、歳を重ねてもあいかわらずトム・クルーズはかっこいいですね。
アウトロー
この映画のタイトルであるアウトローとはどういう意味でしょうか。
法の保護や秩序の外にある者。無法者。
アウトロー-goo国語辞書より引用
英語では「outlaw」。
法律(law)の外(out)ということで、やはり無法者やならず者という意味です。
たしかに映画の主人公であるジャック・リーチャーは法の外にいる人物ではありますが、アウトロー感はあまり無かったです。
アウトローというともうちょっと泥臭いイメージなので、そういう意味では少しスマートすぎたのかもしれません。
そもそも映画の原題は『Jack Reacher』ですから、アウトロー感が無くても問題ありませんが。
一方で、ジェラルド・バトラー主演の『ザ・アウトロー』はアウトロー感が満載です。
2013 年 2 月 1 日公開