口コミから大ヒットにつながった低予算映画。
予告を見ても、そんなにおもしろそうに見えません。。
本当にそこまでおもしろいのか検証しました。
ストーリー
山奥の廃墟でゾンビ映画を撮影していた自主映画の撮影隊。
リアリティを追い求めてなかなかOKを出さない監督(濱津隆之)のせいで撮影は遅々として進まず、出演者は疲れ気味。
その休憩中に事件が起きる。
なんと本物のゾンビが出現したのだ。
ありえない展開に撮影隊が逃げ惑う中、リアリティを求める監督はこの期に及んで撮影続行を指示する。
監督は、いわくつきの廃墟であることを知っていながら、撮影地に敢えてこの場所を選んでいたのだ。
とても正気の沙汰とは思えない所業の中、次々と犠牲者が出てもカメラを回し続けた先に何が待っているのか。
そして時間が撮影日よりずっと前に遡ったとき、映画の見方が一変する!
お手並み拝見
低予算ながら口コミで「おもしろい」という評判が伝わり、大ヒットにつながったこちらの映画。
話題になっていたのは知っていましたが、ブームに乗りたくないという謎のこだわりがあって、なかなか見に行きませんでした。
予告を見ても「そんなにおもしろいのかな」と疑問に思っていました。
でも結局は話題性に負けて、ものは試しで見ることにしました。
苦痛が爽快に
正直なところ、映画を見始めて前半はなかなか苦痛でした。
何とも言えない微妙なシーンが続いて疲れてきて、それこそ本当におもしろくなるのか疑問だらけでした。
でも後半になって種明かしされていくと、苦痛と思っていたところにも意味があったんだなと納得しましたし、たしかにおもしろかったです。
いろいろな伏線が回収されていく様は爽快でした。
話題になると期待値が膨らんでいくので、いざ見てみると「思ったほどでもない」という印象を持つことも多いです。
でもこの映画はその壁を超えてくれました。
ワンカット作品
前半部分で展開されたワンカット映像。
ワンカット映像とは1つのカメラで映像を撮り続けること。
ミスをすれば最初からやり直さないといけませんし、カメラの移動ルートも考えて脚本を考えなければいけません。
この映画では37分にわたってワンカット映像が作られたようですが、全体をワンカットで撮った作品もあります。
それは三谷幸喜監督の作品『short cut』と『大空港2013』です。
映画ではなくWOWOWで放送されたドラマで、どちらも2時間弱あります。
ストーリーも然ることながら、これらをワンカットで作ったことに驚かされます。
出演している役者さんも、よくセリフを覚えていられるなと感心しました。
そういう意味でも、これらのドラマはおもしろいのでお薦めです。
まとめ
検証の結果、たしかにおもしろかったです。
話題になるだけあります。
ただ、前半を我慢強く見ることができるかどうか、がポイントになりそうです。
2018年6月23日公開