目の見えない主人公。
そんな彼女が強盗に出くわしたときに頼れる武器はスマホのアプリ。
FPSゲームのように進んでいくストーリーが見どころです。
ストーリー
ペットシッターのアルバイトで、人里離れた豪邸を訪れた盲目の少女ソフィ(スカイラー・ダベンポート)。
視覚障がいを逆手に取り、いつものように金目のものを盗み出そうとしていた。
ところが日没後、武装強盗が屋敷内に侵入する。
目的は、壁に隠された巨大な金庫。
命の危険を感じたソフィは、視覚障がい者サポートアプリ《シーフォーミー》を起動し、元軍人でFPSゲームの熟練プレーヤーであるケリー(ジェシカ・パーカー・ケネディ)に助けを求めた。
圧倒的に不利な状況下、侵入者の攻撃から身をかわしていくも、バッテリー残量は容赦なく減っていく。
はたしてソフィは生き残ることができるのか?
FPSを模した画面構成が見どころの1つ
予告を見て気になったのが、スマホの画面を通じてFPSのように銃を撃つシーンでした。
FPSとはFirst-Person Shooterの略で、最近流行りのシューティングゲームです。
自分の姿は見えずに手に持っている銃だけが見え、あたかもゲームの主人公になったかのように感じられるところが魅力のようです。
いかにも今風な作り方ですね。
アプリを通じて指示を出すのが、元軍人でFPSゲーマーというところもうまいなと感じました。
ただ、思ったよりもFPS画面風なところは少なかったです。
たくさんあることを期待していると物足りないかも。
視覚障がいを持つ主人公だからこそ
主人公は目が見えません。
なのでスマホにアプリを入れた結果、映画のストーリーができあがりました。
実際のところ、このようなアプリはあるのでしょうか。
また、アプリ以外にも主人公はスマホに音声で指示を出し、いろいろなことができていました。
今のスマホはいろんなことができるんですね。
よく考えたら、スマートスピーカーでいろいろなことができるわけで、スマホでもいろんなことができるのは当然かもしれません。
主人公役の女優さんは実際に目が見えない方だそうです
ときどき、このようなパターンの映画作品を目にします。
最近だと、耳が聞こえない俳優さんたちが出演していた『コーダ あいのうた』がまさにそう。
リアリティの追求、でしょうか。
リアリティという意味では、実際に事件に遭遇した人たちが出演する映画もありました。
また、スタントを使わず自分でリスクのあるシーンを演じるトム・クルーズのパターンもありますし、『異動辞令は音楽隊!』でドラム経験のない阿部寛さんが叩けるようになって撮影に臨むなどもあります。
撮影技術も向上してきて、今までできなかったことも映像技術でカバーできるであろう時代に求められているのは、実はリアルなのかもしれません。
主人公が意外と優等生キャラではない
障がいを持っている方は、苦労を重ねて多くの困難を乗り越えてきた、人の模範となる優等生的な描かれ方をすることが多いと思います。
しかし本作の主人公はなかなかの曲者。
アルバイトで訪ねた家で金目の物を拝借し、ネットで売りさばいてお小遣いを稼いだりしています。
それくらいのタフさがあるから強盗と渡り合えたとも言えますが、ここは好き嫌いが分かれるところかもしれません。
まとめ
自分好みの映画でした。
マイナーな映画なのか、近くの映画館では上映されておらず、遠くまで見に行きました。
その甲斐はありました。
2022年8月26日公開