2005年 公開映画

ハリウッド版の風が吹けば桶屋が儲かる話『バタフライ・エフェクト』

記事内に商品プロモーションを含む場合があります

過去に戻れたら、あのとき別の道を選んだのに。

誰もが一度は考えること。

しかし、それが果たして良い方向へ向かうと約束されているのでしょうか?

ストーリー

幼い頃から、ときどき記憶を喪失してしまうことがあった少年エヴァン(アシュトン・カッチャー)。

精神科医に検査してもらうが何も奇妙な点は見出せず、治療のため、毎日の出来事を日記につけるように勧められた。

時が流れ、大学生となったエヴァンは記憶を喪失してしまうことも無くなり、平穏に過ごしていた。

ある日、幼い頃の日記を見つけたエヴァンが内容に目を通したとき、異変が起こる。

気づくと意識が日記に書かれている出来事の中にあった。

夢か現実かもわからないまま、幼い頃の記憶に触れたエヴァンは、あの頃の仲間たちを訪ねたくなる。

ケイリー(エイミー・スマート)、トミー(ウィリアム・リー・スコット)、レニー(エルデン・ヘンソン)。

そしてエヴァンは、彼らの人生が大きく狂っていたことを知ることになる。

 

バタフライ・エフェクト

アマゾンを舞う1匹の蝶の羽ばたきが遠く離れたシカゴに大雨を降らせる、といったように、わずかな影響が結果的に大きな違いをもたらす効果のことをバタフライ・エフェクトと言います。

日本でいうところの「風が吹けば桶屋が儲かる」話でしょうか。

これをモチーフにした映画です。

映画では、時間に対するバタフライ・エフェクトが描かれています。

 

過去を書き換えること

日記を見ることで過去に戻れるようになった主人公。

大切な仲間たちの現状をより良くするため、主人公は現状の起点となったと思われる過去を書き換えることにしました。

しかし、そんなに簡単に事は運びません。

良かれと思ってしたことが裏目に出ることも。

過去を書き換えても必ずしも良いことだけではない。

悪いことも受け入れなければならない。

一度きりしかない人生を何度もやりなおすという禁断の方法に、必ずしもハッピーエンドが待っているわけではないことを痛感させられました。

 

まとめ

失敗した過去を変えれば、現状が良い方向へ変わると思ってしまうもの。

でもそんなに単純な話ではありません。

そのときそのときの選択が積み重なってできた今の自分には、きっと意味があるのだと思います。

 

2005年5月14日公開

 

『バタフライ・エフェクト』シリーズ

2作目『バタフライ・エフェクト2
3作目『バタフライ・エフェクト3/最後の選択