2025年 公開映画

深海に取り残された飽和潜水士と仲間の奇跡の救出劇を描いた『ラスト・ブレス』

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北海でガスパイプライン補修中、潜水支援船の事故により若手潜水士クリスが水深91メートルの海底に取り残される。

酸素残量はわずか10分。

仲間のダンカンやデイヴ、船の乗組員たちは絶望的な状況下で救出に挑む。

ストーリー

北海でガスパイプラインの補修を行うため、潜水支援船のタロス号がスコットランドのアバディーン港から出航した。

飽和潜水士のチームはベテランのダンカン(ウディ・ハレルソン)、プロ意識の強いデイヴ(シム・リウ)、若手のクリス(フィン・コール)の3人。

彼らが水深91メートルの海底で作業を行っている最中、タロス号のコンピュータ・システムが異常をきたし、非常事態が発生する。

制御不能となったタロス号が荒波に流されたことで命綱が切れてしまったクリスは深海に1人投げ出されてしまう。

クリスの潜水服に装備された緊急ボンベの酸素は、わずか10分しかもたない。

海底の潜水ベルにとどまったダンカンとデイヴ、そしてタロス号の乗組員はあらゆる手を尽くしてクリスの救助を試みるが、それはあまりにも絶望的な時間との闘いだった。

 

実話に基づいたストーリー

海底での作業中に命綱が切れて投げ出されてしまった作業員。

緊急ボンベの酸素は10分しかもたない。

映画でありそうな設定ですが、これが実際に起こったのだから恐ろしい話です。

元々は実際の事故のドキュメンタリーがあって、そこから映画に発展。

ドキュメンタリー映像があったからか、事故当時の海中での映像などがところどころ挟まれていました。

なのでなおさら臨場感があります。

暗い海底に投げ出されてしまったら、広い海のなかで探し出すことなんてほぼ不可能に思えます。

それでもチームの作業員や潜水支援船の乗組員は各自ができる最大限のことを行ってクリスの救出に向かう姿が印象的でした。

 

飽和潜水士

今回の映画で初めて「飽和潜水士」について知りました。

こういった海底での各種作業の他にも沈没船からの救助など、いろいろな仕事があるようです。

潜水する前に加圧室で気圧の高い状態に慣らし、潜水後は加圧室でゆっくりと大気圧まで戻していく。

そんな過程があることも知りませんでした。

地球上で最も危険を伴う仕事の1つと言われるのも頷けます。

 

まとめ

飽和潜水士の過酷さや深海で1人になってしまう恐怖。

可能性が限りなく低くても、最後まで懸命に救助活動を続ける仲間たち。

実際の映像も相まって、没入感のある映画でした。

 

2025年9月26日公開