闇の世界に生きる殺し屋とマフィアのボス。
旧知の仲の2人が、息子同士の関わりが元になって敵対することに。
そして長い夜が始まった…
ストーリー
殺し屋として闇の世界に生きるジミー(リーアム・ニーソン)は、仕事のために家族を捨て、一人息子のマイク(ジョエル・キナマン)とも疎遠になっていた。
しかしある日、殺人現場を目撃して殺されそうになっていたマイクを救うため、ニューヨークを牛耳るマフィアのボス・ショーン(エド・ハリス)の息子ダニー(ボイド・ホルブルック)を射殺してしまう。
ジミーとショーンは固い絆で結ばれた30年来の親友だったが、息子を殺されたショーンは怒りを抑えることができず、ジミーに宣告する。
「お前の息子を殺して、お前も殺す」と。
朝が来る前にジミーたちを葬ろうと、ニューヨークは今、街中が敵となった。
父と子の決死の戦いが始まる。
渋い映画
どこか暗い過去を感じさせ、憂いを帯びた役柄の多いリーアム・ニーソン。
この映画もまさにそんな感じで、リーアム・ニーソンが主演を務めるためにあるかのような映画でした。
もはや役柄などではなく、リーアム・ニーソンという人自体がこんな雰囲気なのではなかろうかと感じさせるほどです。
これだけのキャラクターを確立できているところに強みを感じます。
リーアム・ニーソンだけでなく他の出演者も含め、全体的に渋い映画でしたが。
子を思う親同士の戦い
リーアム・ニーソン演じるジミーは闇の世界に生きていて、それが原因で家族とは疎遠になっています。
どちらかというと息子のマイクのほうが遠ざけています。
それでも息子がトラブルに巻き込まれれば、命を懸けてでも守ろうとするのが父親というもの。
一方でショーンもまた、どんなにトラブルを起こして不甲斐ない息子であっても、血のつながった息子は息子です。
旧知の仲である親友であっても許せないものは許せません。
いろいろな形があるとはいえ、子を思う親同士の戦いが繰り広げられる映画でした。
リーアム・ニーソン
リーアム・ニーソンは1978年から俳優として活動していて、かなり長く活躍しています。
でも私が認識するようになったのはわりと最近。
初めて出演作を見たときは、その憂いを帯びすぎた演技が作品全体を暗く感じさせて、ちょっと苦手だなと思ったものです。
それでも出演作はおもしろく、それなりによく見るようになって、今ではその確立されたオーラがクセになっている面もあります。
見たことがあるのは『96時間』シリーズや『アンノウン』、『フライト・ゲーム』、『トレイン・ミッション』などなど。
どれもこれも演じている役は重苦しい何かを背負っていて、これぞリーアム・ニーソンの映画だなと思えるものばかりです。
まとめ
リーアム・ニーソンとエド・ハリス。
どちらも渋すぎて、なんともシリアスな映画となっていました。
オールナイトとあるように夜が舞台なので、全体的に暗い雰囲気がよりシリアスさを増していました。
2015年5月16日公開