『カメラを止めるな!』と同じ制作陣で作られたこちらの映画。
前作が話題となっただけに、注目が集まるのは必然です。
その期待にどのように答えてくれるでしょうか。
ストーリー
家族の仲は良いが友達はカメだけの内気な女子大生、亀田美羽(石川瑠華)。
大人気タレント家族の娘で恋愛体質の女子大生、兎草早織(井桁弘恵)。
復讐代行屋父娘の娘としてその日暮らしの生活を送る、戌井小柚(紅甘)。
見た目も性格も暮らしぶりも三者三様でまったく接点がなさそうな3人。
そんなカメとウサギとイヌを名前に持つ3人の少女が出会うとき、最高の奇跡が起こる。
そんな甘く切ない青春映画…ではない!
一旦物語の幕が上がると、誘拐に裏切り、復讐などが次々と起こる。
そして剥がされる3人の化けの皮。
一体何が起きているのか。
3人をつないでいるものは何なのか。
予測不能の騙し合いバトルロワイヤルの末に、どんでん返しが待ち受ける。
『カメラを止めるな!』の制作陣再び
2018年に一世を風靡した『カメラを止めるな!』の制作陣が再び集まって制作された映画です。
こちらの作品は公開当時、あまり話題になっていなかったように思います。
私は公開されていることをたまたま知りましたし、映画館へ見に行ったときはお客さんもほとんどいなかったので。
あれほど話題になった作品の後だけに期待も高まるわけですが、その結果はいかに?
高い壁、、だったかも
展開は『カメラを止めるな!』と同じ感じでした。
最初のストーリーが中盤からひっくり返り、思いもかけない裏のストーリーが進んでいる。
騙されるなといっても、それは難しいでしょう。
内容をひっくり返されて「どういうこと?」と思ってもう一度見返したくなる、そう思わされれば制作陣の術中にはまっていると言えます。
前作と同様、意外性もあって悪くはなかったです。
ただ、もう一歩なにか期待を裏切ってほしかったとも感じました。
前作はコメディタッチで笑えるところも多くて楽しめたのに対して、今作はやや渋くシュールな感じでした。
そういう意味では並列で比較するのは酷かもしれません。
低予算映画
前作の『カメラを止めるな!』が話題を呼んだ1つの理由に低予算だったことがあります。
映画といえば莫大な予算がかかっていることがイメージされます。
そんな一般的な映画に比べて、圧倒的に低い予算でおもしろい映画が作られているところに注目が集まったわけです。
低予算と聞いて私が思い浮かべるのは『ブレア・ウィッチ・プロジェクト』です。
有名な映画なので知っている方も多いと思います。
ドキュメンタリー風の映画となっていて、いかにも手作りな感じがかえって恐怖感を醸し出していました。
『カメラを止めるな!』も『ブレア・ウィッチ・プロジェクト』も、(良い意味で)お金がかかっていないところが映画の良さを引き出していたように思います。
まとめ
『カメラを止めるな!』と同じく、独特な映画の雰囲気があります。
おもしろかったけれども…
あれだけの話題作と比較するのは酷というものでしょう。
2019年8月16日公開