ストーリー
下院議長の警護を担当するジョンは、ジェームズ大統領のファンである娘エミリーのために、シークレットサービスへの転職を考えていた。面接を受けさせてはもらったが、過去の素行が原因で採用は見送られてしまう。
その後、エミリーとホワイトハウスの見学ツアーに参加している最中、議会議事堂の爆破テロが起こる。ほどなくして現れた武装集団がホワイトハウスを占拠した。混乱の中でエミリーとはぐれたジョンは武装集団がうろつくホワイトハウスを1人で捜索し始める。
大統領の生死が不明の中、テロ対策本部は副大統領を大統領に昇格させるが、彼らを乗せたエアフォースワンはミサイルにより撃墜。続いて大統領に昇格した下院議長はホワイトハウスの空爆で事態を収拾しようとする。
感想
ホワイトハウスが出てくる映画はよくあります。しかし、ストーリーのよく似た映画が同じ時期に公開されることは珍しいのではないでしょうか。あとで触れますが、この映画と『エンド・オブ・ホワイトハウス』はどちらも 2013 年の夏頃に公開されています。
さて、シークレットサービスを目指している主人公のジョン。能力と想いはあるけれど難のある性格が夢を阻みます。しかし武装集団によるホワイトハウス占拠に遭遇し、大統領を守る大活躍。図らずも実戦でその能力を証明しました。
スムーズに物事が運ばないのが映画というもの。主人公が敵を追いつめると弱みを握られるのはよくある話。この映画では娘を人質に取られてしまいます。
しかし娘のエミリーも逞しかったです。ホワイトハウスマニアであり、大統領のファンでもあるエミリーは、恐怖に怯えながらも武装集団の動画を撮ってアップロードし、敵の素性を明かすのに一役を担ったり、空爆を避けるために行動を起こしたり、父に負けない活躍ぶりでした。
『エンド・オブ・ホワイトハウス』との比較
日本では、2013 年の6月に『エンド・オブ・ホワイトハウス』、8月に『ホワイトハウス・ダウン』が公開されました。どちらもホワイトハウスを舞台とし、ストーリー展開もよく似ています。
・大統領の決断がホワイトハウス占拠の動機である
・近くにいた主人公が1人で大勢の敵に挑む
・敵のテロリストがよく訓練されている
・内部に裏切り者がいる
・子供が危険にさらされる
・特殊部隊が空から侵入しようとして敵の最新兵器で返り討ちに遭う
・大統領がもつ核の解除コードが狙い
などなど。
興行収入から見ると、2億ドルの『ホワイトハウス・ダウン』が 1.6 億ドルの『エンド・オブ・ホワイトハウス』を上回っているようです。私は『エンド・オブ・ホワイトハウス』のほうが好みでしたけど。
2013 年 8 月 16 日公開