優秀な頭脳の活かし方を間違えた教授たち。
再起をかけてもう一度、正しい道に戻ろうと奮起します。
しかしその道は険しく…
ストーリー
せっかくの頭脳を合法ドラッグの製造に使ってしまい、犯罪者となってしまったピエトロ・ズィンニ(エドアルド・レオ)と同僚たち。
しかしそこから復帰する機会を警察から与えられる。
犯罪歴を抹消する代わりにスマートドラッグの蔓延を防ぐために協力することを条件に。
やむを得ず道を外れてしまったズィンニたちは再結集し、その能力を社会に役立てることにする。
新たなミッションにはさらなる優秀な研究者が必要なため、ズィンニはリクルートに飛び回り、10人のチームを結成する。
優秀な頭脳を生かして次々とミッションをこなしていくズィンニたち。
しかしその頭脳をもってしても容易に乗り越えられない大きな壁が現れる。
イタリアの映画
イタリアのコメディ映画です。
Twitterで見かけて興味を持ったのですが、何せ上映している映画館が少なくて、公開当時わざわざ山口から大分まで見に行きました。
そこまでした甲斐があったかというと、まずまずといったところです。
製作する国によって映画の雰囲気は結構違うので、見慣れないと違和感があるのは致し方ありません。
よく見るハリウッド映画と比べるのは酷です。
おもしろいコンセプト
この映画が気になったのはそのコンセプトです。
経済不況により収入が激減し、職を追われそうになった頭脳明晰な大学の教授たち。
国外へ逃げ出す者もいれば、魔が差して悪事に手を染める者も出てきます。
そんな教授たちが一念発起してチームを組み、ドラッグの蔓延を防ぐために奮闘します。
大学で化学系の研究室に所属していた身としては事情がわかり、感情移入しやすいところもありました。
研究者もなかなか切ないですよね、と思いながら映画を見ていました。
科研費
私は化学系の研究室を卒業しました。
卒業研究は実験がメイン。
当然のことながら試薬やガラス器具、分析装置などなど必要なものがたくさんあります。
そしてそれらはタダで使えるものではありません。
やはりお金がかかりますので、研究をするためにはどこかからお金を調達してこなければなりません。
主な調達先の1つが科学研究費補助金(科研費)と呼ばれる助成金でした。
その助成金を得るために、研究室の先生が申請書類を作成していた姿が思い出されます。
競争率が高いので簡単に採択されることはなく、採択されれば潤沢な予算で研究ができる一方で、採択されなければ少額の予算でできることをする。
そんな世界でした。
まとめ
ハリウッド以外の映画を見ることは多くはありません。
そのきっかけとなるのは興味深いコンセプト。
この映画はそこにハマりました。
2018年5月26日公開