通勤電車で持ち掛けられたゲーム。
徐々に深みにはまっていく主人公。
ゲームの目的は何か?
ストーリー
長年勤めてきた保険会社を突然リストラされたマイケル(リーアム・ニーソン)。
住宅ローンや子供の学費のためにまだまだ仕事を辞めるわけにいかなかった中でのリストラに、マイケルはショックを隠せなかった。
失意のもと、マイケルは毎日のように使ってきた通勤電車に乗る。
同じ電車で見知った顔を眺めながら思いにふけっていると、見知らぬ女性からゲームを持ちかけられた。
「プリンと名乗る、常連客ではない乗客を見つけ出したら高額の報酬を与える」と。
元警官のマイケルは軽い気持ちで引き受けたが、徐々に危険な依頼であることに気づく。
話から下りようとしたときにはすでに、引くに引けないところまできていた。
そして目的の人物を探すため、マイケルは必死に捜索を始める。
リーアム・ニーソンらしい映画
リーアム・ニーソン主演の映画です。
初めてリーアム・ニーソンの出演作を見たときは、役柄もありますがリーアム・ニーソン自身に憂いがありすぎて暗い感じがして、この人はちょっと苦手だなと思いました。
でもだんだんとそれがクセになってきて、憂いを帯びた役柄とストーリーとのマッチングもよく、それなりに出演作を見てきました。
以前にリーアム・ニーソン主演で、飛んでいる飛行機の中という限られた空間でストーリーが進んでいくサスペンス映画『フライト・ゲーム』ありましたが、今回は通勤電車という限られた空間が舞台です。
ストーリー展開はどちらの映画も同じような感じで、主人公(リーアム・ニーソン)が罠にかけられて追い込まれていく中、不利な状況を少しずつ覆していき、最後には意外な真実にたどり着きます。
我ながら、つくづくこういうストーリーが好きだなと思います。
ゲームを持ちかけた女性の立ち位置が今ひとつはっきりしませんでしたが、全体的に緊迫感があっておもしろい映画でした。
コミューター
通勤列車が舞台のこちらの映画。
常連客かそうでないかがポイントになるので、日常で使い慣れた通勤列車が舞台であることに意味があります。
映画の原題は『The Commuter』。
通勤者、という意味です。
日本だとおなじみの通勤列車ですが、アメリカに対しては列車を使った通勤のイメージがありません。
これはイメージだけでなく、実際にそのようです。
日本は自家用車が46.5%で鉄道・電車が16.1%。
しかしこれは全国平均であって、たとえば東京では鉄道・電車が44.5%にも上ります。
一方でアメリカは、約85%も占める自動車通勤に対して、公共交通機関の使用は5%ほど。
それだとイメージがないのも頷けます。
まとめ
これぞリーアム・ニーソンという映画。
いつも事件に巻き込まれるのは気の毒ですが…
絶体絶命の危機をどう乗り越えるのか、注目です。
2018年3月30日公開