2015年に起きた無差別テロ事件。
映画に登場するのは実際に事件に遭遇した人たち。
犯人に立ち向かった若者たちの生い立ちに迫る。
ストーリー
自分が乗った電車にテロリストが乗り合わせていたら。
それは仮想の出来事ではなく、現実に起こり得ることである。
2015年8月21日。
パリ行きの高速鉄道タリス内で、554人の乗客全員をターゲットにした無差別テロ襲撃事件が起きた。
まさかの事態に車内はパニックに陥る。
極限の恐怖と緊張感の中、武装した犯人に立ち向かったのは、ヨーロッパを旅行中だった3人の心優しき若者たちだった。
スペンサー・ストーン、アンソニー・サドラー、アレク・スカラトス。
死と隣り合わせの状況で、ごく普通の若者である彼らが命をかけて犯人に立ち向かったのだ。
そのとき彼らは何を思い、勇気ある行動を取ることができたのか。
話は幼少期に遡る。
実際に事件に遭遇した人たち
クリント・イーストウッド監督の作品です。
フィクションではなく、実際に起こった事件を描いています。
そのような映画はよくあるので、その点だけではそれほど珍しくありません。
この映画が他と違うのは、映画に登場する出演者までもが実際の事件に関わった人たちであることです。
このような映画はなかなか無いことでしょう。
映画では、テロリストに立ち向かった3人の若者の生い立ちを中心に振り返っています。
何がこのような勇気ある行動につながったのか、そこをひも解いていきます。
必ずしも優等生ではなかった3人。
しかし、心に秘めている思いはいつもあったのです。
もしも自分だったら…
それにしても。
もし自分がこのような事件に出くわしたら、どのような行動を取れるのか。
もちろんそんな事態はあってほしくありません。
考えたくもないことですが、あまりの恐怖できっと手も足も動かずに何もできないだろうことは想像に難くありません。
タリス
映画の基になっている事件は、アムステルダム発パリ行きのタリスで起きました。
タリスとは、フランス、ベルギー、オランダ、ドイツを結ぶ高速列車のことです。
最高速度が時速300kmなので新幹線みたいなものでしょうか。
アムステルダムからパリまでおよそ3時間の旅とのこと。
料金は100~150ユーロ程度のようです。
1ユーロ126円として、12,600~18,900円ぐらい。
日本でいうと博多~名古屋間がおよそ3時間で20,000円弱くらいなので、だいたい同じです。
ただ、タリスの場合は国をまたいで移動する列車です。
日本は陸から他国に入ることはありませんから、列車で国を移動するのはちょっと不思議な感覚です。
きっと日本で他県に移動するのと同じような感覚なんでしょうね。
まとめ
事件に遭遇した本人が出演する珍しい映画でした。
映画でありながら実際に起きた事件でもある。
こんなことが起こり得ることに恐怖を感じました。
2018年3月1日公開