ドイツ発のマインドファック・ムービー。
ハッカー集団のたどり着く先は?
最後に衝撃の結末が待っています。
ストーリー
冴えない若者・ベンヤミン(トム・シリング)がはまったのはハッカーの世界だった。
たまたま知り合った仲間3人とともにハッカー集団クレイを結成。
世間に自分たちの力を示すため、堅固なセキュリティシステムへ次々にハッキングを仕掛けていった。
どんなシステムでもハッキングに成功し、調子に乗っていたクレイだが、国家機密に触れる重要な情報を盗んだ直後、殺人事件が発生する。
そして仲間3人の命まで奪われ、自分の命も狙われると考えたベンヤミンは警察に自首して真実を告白することで身を守ってもらおうと考えた。
事情を知った捜査官はベンヤミンの話を聞いて裏付けを取ろうとするが、どうにも話の辻褄が合わない。
そしてベンヤミンの過去や周辺を洗い出していく中である疑惑が持ち上がる。
掘り出し物
ドイツの映画であまり有名ではないかもしれません。
元PASSPO☆の増井みおちゃんがTwitterで紹介しているのを見て、私も初めて知りました。
騙し騙され、話がどんどん複雑になっていく中、最後に意外な事実が判明する、こういうストーリーにはやっぱり惹かれます。
どういう展開になるんだろうと頭を悩ませながら見て、それでも期待を裏切られる意外な結末が満足感を与えてくれます。
ハッカー界のカリスマに自分たちの存在を知らしめたい。
そう考え、さまざまな無茶に取り組んできたベンヤミンたちクレイのメンバー。
しかし一向にカリスマには相手にされず、クレイの行動はどんどんエスカレート。
その結果として迎えた悲劇。
ベンヤミンが自首して一件落着、、、とはならないのが、この映画のおもしろいところです。
何が真実で何が嘘か。
途中で混乱してきますけど、最後の種明かしを見ればスッキリするはず。
そしてもう一度振り返って確認したくなる、そんな映画でした。
マインドファック・ムービー
映画全体を覆すほどのトリックや結末が用意されている映画をマインドファック・ムービーと言うそうです。
初めて知りました。
多かれ少なかれ、およそ映画とはそういうストーリーなものです。
中でも最後にどんでん返しを持ってくる映画は、予告からして「衝撃の結末」とか「最後まで目を離してはいけない」と煽り文句も大げさです。
そしてさらに、映画の冒頭で「結末を他の人に話してはいけない」と説明書きが出てくることもあります。
それだけに見る前から期待も高くなるので、「そうでもなかった」と思えてしまうこともままあります。
その中で期待どおり、あるいは期待を超えてくる映画は本当におもしろい映画です。
この映画は期待を超えてくれました。
まとめ
ベンヤミンの告白からストーリーが組み立てられていく感じに魅せられます。
少しずつ違和感に気づき、衝撃の結末に向かっていく…
掘り出し物のお勧め映画です。
2015年9月12日公開