世界を救ったはずの気象コントロールシステム。
しかしそれが暴走を始め、異常気象が引き起こされ始めた。
そこで開発チームのトップが原因究明にあたることになった。
ストーリー
異常気象や自然災害が頻発するようになった地球。
この深刻な事態に対して世界は叡智を結集し、気象をコントロールするシステムを開発して宇宙に設置した。
世界の天気はこのシステムのおかげで完璧に制御され、異常気象や自然災害の問題は解決されたかに見えた。
しかしあるときからトラブルが頻発し始め、対応が追いつかなくなり、ついにはシステムが暴走を始める。
その結果、異常なまでに高温になる地域もあれば、急激に温度が下がって氷の世界になる地域もあるなど、地球の気候に影響が出始めた。
そこでトラブルの原因を究明するため、システム開発チームの指揮を執っていたジェイク(ジェラルド・バトラー)が再び宇宙へ飛び立つ。
そしてジェイクは、単なる故障ではないことに気づく。
優れたテクノロジーの使い方
予告を見たときはどういうストーリーに落ち着くのか、よくわかりませんでした。
どちらかというと、人間vs機械のようなストーリーを想像していました。
しかし蓋を開けてみれば、人間vs人間の泥臭いストーリー。
想像していたのとは違う方向のストーリーで、思いのほか楽しめました。
どんなにテクノロジーが発達しても、それをうまく使えるかどうかは人間次第。
そんなことが問いかけられているような気がしました。
魅力ある登場人物
世界を救う画期的なシステムを開発するほどの才能に優れているのに、人としてやや残念な点がある兄、ジェイク。
そんな兄の面倒役でもある、イケメンで頭脳明晰な弟、マックス。
そして大統領の警備にあたる女性シークレットサービス、サラ。
このサラが非常にカッコよくて、ここまで活躍する役だとは思っていなかったです。
終盤のシーンで敵の追撃を交わし、大統領を守り抜くところのカッコよさに惚れました。
予告で想像するよりもずっとおもしろい映画でした。
気象制御
この映画のように天候をコントロールできる日は来るのでしょうか。
(そのときには異常気象や自然災害に見舞われているので、来ないほうが良いのかもしれませんが)
今でも実際に研究されているようです。
その1つが人工降雨。
雨の少ない地域で、空中に水滴の核となるようなものを散布して、雲をできやすくするそうです。
これだとまだ現実味はあります。
このあたりの話を広げると、ジオエンジニアリングという分野につながっていました。
壊滅的な結末を避けるための最終手段「ジオエンジニアリング」とは?
いろいろな研究をしている人がいるのだなと思いました。
一方で、意図的に自然現象に手を加えることによって別の悪影響が出てくる可能性もあり、この問題は複雑そうです。
まとめ
海が凍っていくシーンの予告が印象的だったこちらの映画。
暴走した機械との戦いかと思いきや、結局は人間との戦いに。
テクノロジーを悪用する人はどこにでもいるものです。
2018年1月19日公開