救出任務のため、スールー海の孤島へ向かったデルタフォース。
しかし予想外の襲撃により壊滅寸前となる。
孤立した新兵キニー軍曹は無人戦闘機とオペレーターの支援を受け、極限状況で生き延びようと奮闘する。
ストーリー
反政府ゲリラが支配する南アジア・スールー海の孤島。
米軍特殊部隊デルタフォースは、誘拐されたCIAエージェントの救出任務に挑む。
航空支援の連絡役JTAC(統合末端攻撃統制官)として新兵のキニー軍曹(リアム・ヘムズワース)が参加するが、部隊は予期せぬ敵の襲撃で壊滅寸前に陥る。
通信も支援も武器も限られた中で孤立したキニーの唯一の希望は、遠隔地から作戦を支援する米空軍の無人戦闘機MQ-9リーパーのオペレーター、グリム大尉(ラッセル・クロウ)だった。
極限の48時間、生と死を賭けた想像を絶する脱出作戦が始まる。
少数のデルタフォース vs 多数のテロリスト
救出任務のために乗り込んだ孤島。
すみやかに任務を終了させて脱出する予定が、思わぬ敵の出現で攻撃に遭い、1人また1人と倒れていってしまいます。
もともと少人数だったデルタフォースは壊滅に追い込まれましたが、仲間の助けもあり、キニー軍曹は何とか逃げ出せることに。
それでも大勢のテロリストに執拗に追われ万事休すの状況で、無人戦闘機とそのオペレーターが手助けしてくれます。
島に乗り込むところから最後まで、とても緊迫感のある映画でした。
現場と司令部の対比
緊迫感もさることながら、映画全体を通して印象に残っていることがあります。
それは、現場と司令部の対比です。
現場は戦場であり、死と隣り合わせの状況で非常に緊張感のある状態です。
一方で、司令部は現場から離れたところにあります。
無人戦闘機の操作にあたっているときは任務に集中していますが、それ以外は休憩所でバスケットボールの試合を見ながら息抜きしているような状況。
それだけならまだしも、現場から緊急の連絡が入ってもまともに対応できていませんでした。
現実でも、ドローンのような無人戦闘機がよく使われていると目にします。
本作で頻繁に現場と司令部の対比が出てきていたのは、何らかのメッセージが込められていたのかもしれません。
スールー海
舞台となったスールー海はフィリピンの南西部に位置する海域です(架空の場所かと思っていました)。
海が綺麗で、世界有数のダイビングエリアとのこと。
一方で、まさしく本作でも扱われていたように、反政府組織が活動している状況もあるようです。
日本からの渡航は止めるように勧告が出ていますので注意が必要です。
まとめ
潜入するシーンでの静かながら緊張感のある場面。
そして、戦いが始まってからのぎりぎりのせめぎ合い。
現場の死線と司令部の安穏な対比が強調され、見ごたえのある映画でした。
2025年8月15日公開