タリバン発祥の地、アフガニスタン。
そこでカナダ軍が携わった、復興道路建設の任務。
その過酷な任務を描いた作品です。
ストーリー
イスラム系武装組織タリバン発祥の地と言われる、アフガニスタン・カンダハル。
至る所に地雷が仕掛けられた危険地帯で「ハイエナ・ロード」と呼ばれる復興道路建設の任務に従事するカナダ軍の兵士たち。
狙撃部隊のライアン(ロッシフ・サザーランド)は、任務中に敵の総攻撃を受けるも、偶然逃げ込んだ村の長老により命を救われる。
情報将校ピート(ポール・グロス)は、ライアンを救った長老が地元の有力者たちにも絶大な影響力を持つ<伝説の戦士>であると確信し、彼との接触を試みる。
「自分の銃弾がいつか世界を変える」と信じるライアンと、「任務のため」と冷徹さを見せるピート。
殺し合いが日常と化した過酷な環境の中で2人を待ち受けるものとは?
実話に基づいたドキュメンタリー風の映画
この映画は実際にあった話を基にしているようです。
ハイエナ・ロードは2010年から2011年にかけて、カナダ軍によって建設されたそうです。
戦争ものの映画は大きく2つに分かれます。
1つは、映像やストーリー展開が現実離れしているように感じられて、映画として認識できるもの。
事実に基づいていたとしても、過剰な演出で現実感が薄ければ映画だなと思えます。
もう1つは、現実を感じさせる雰囲気があり、ドキュメンタリー感があるもの。
もちろん映画として製作されているわけですが、演出は控えめで粛々とストーリーが進行していくので、リアリティー感が醸し出されます。
戦争を経験したことがないのにリアリティー感とは何かという話ですが、ニュースの映像で見る感じに近いでしょうか。
この映画は後者に近かったです。
戦闘シーンは緊張感がありましたし、最後のほうはちょっとショッキングな内容・映像になっていました。
アフガニスタン
アフガニスタンという国の基本情報をよく知らなかったので調べてみました。
正式にはアフガニスタン・イスラム共和国で首都はカブール。
国の位置さえあやふやでしたが、イランとパキスタンに接するところでした。
人口は2,900万人。
世界4大文明の1つ、インダス文明の近くに位置するため、貴重な遺跡がたくさんあったそうです。
過去形なのは、紛争などにより多くの遺跡が破壊されてしまったから。
このような話は世界の至るところであるわけですが、やはり残念ではあります。
アメリカ同時多発テロの後に始まった戦争によってタリバン政権が崩壊。
この映画は2010年頃の話を基にしているのでもう少し後の話のようですが、情勢は安定していなかったことが映画の内容からも伺えます。
まとめ
テロに端を発したアフガニスタンでの戦争。
その中で、カナダ軍が過酷な任務に向き合っていた様子がリアルに描かれていました。
視聴するときにはやや注意が必要な映画です。
2016年10月1日公開