2012年に起きたリビアのベンガジにある米国領事館の襲撃事件。
その事件を描いた映画です。
厳しい状況に立ち向かった傭兵の姿とは?
ストーリー
世界で最も危険な場所のひとつ、リビアのベンガジ。
各国が撤退する中、米国はCIA職員と、彼らを護衛するための民間軍事会社「グローバル・レスポンス・スタッフ(GRS)」を残し、活動していた。
ある日、ベンガジに米国大使が赴任してきた。
警備が手薄な領事館での滞在に不安を感じていた矢先に事件が起きた。
領事館が、イスラム過激派の武装集団に襲撃されたのだ。
領事館のほど近くにあるCIAの拠点で領事館からの救援要請を受けたが、その存在自体が極秘であったため、手を出すことができない。
GRSの6人の警備兵たちも待機命令を受けるが、領事館を取り巻く状況が緊迫していくのを見過ごすことができず、任意で救援活動に乗り出す。
日本の劇場では未公開
実際にあったテロ事件を基にしている映画です。
日本の劇場では未公開だったようです。
前回紹介した『ネイビーシールズ:チーム6』も未公開でその理由はわかりませんが、この類の内容は公開されにくいのかもしれません。
危険な国、リビア
リビアは危険な場所であることをわかっていながら、おそらく情報のために拠点を残していた米国。
その護衛は民間軍事会社に委託していました。
時折、映画で見かけますが、やはりそのような組織があるのですね。
危険を認識していながら、どこかで油断があったのでしょう。
手薄な警備につけこまれて襲撃されてしまいます。
百戦錬磨の傭兵であっても、次から次へと現れる武装集団を相手に、厳しい戦いを強いられます。
しかし命を懸けて仲間を守り抜こうとします。
リビアは現在も危険な地域のようで、日本からの渡航は禁止されています。
今は新型コロナウィルス感染症のために渡航が禁止されている国や地域がありますが、それを除いても禁止されています。
2012年アメリカ在外公館襲撃事件
この映画の基となった事件は、2012年に起きた一連のアメリカ在外公館襲撃事件の中の1つでした。
2012年アメリカ在外公館襲撃事件は、アメリカ合衆国で作成された映画『イノセンス・オブ・ムスリム』がイスラム教を侮辱するものとして、これに抗議するためエジプトやリビアなどアラブ諸国のアメリカの在外公館が2012年9月11日以降、次々に襲撃された事件である。
2012年アメリカ在外公館襲撃事件-Wikipediaより引用
1つの映画が引き起こした事件と言えます。
しかも事態はリビアにとどまらず、エジプトやイエメン、スーダンに広がり、さらにはさまざまな国へと飛び火していったようです。
日本にいると宗教の問題に鈍くなりますが、これだけ大きな影響を及ぼしうることがよくわかります。
まとめ
とても緊迫感のある映画でした。
これが実際に起きた事件だと思うと恐ろしいです。
他に道はなかったのでしょうか…
2016年1月15日公開(日本未公開)