前作で決着をつけ、恋人と静かに暮らしていたボーン。
しかし、工作員の過去は穏やかな暮らしを与えてはくれなかった。
ボーンは再び事件に巻き込まれていく。
ストーリー
恋人のマリー・クルーツ(フランカ・ポテンテ)とインドで暮らしていたジェイソン・ボーン(マット・デイモン)。
しかし静かな暮らしは続かず、新たに現れた刺客に追われ、マリーが命を落とした。
CIAの仕業と考えたボーンは復讐を誓う。
同じころ、ドイツである事件を調査していたCIAが襲撃を受け、データを奪われてしまった。
CIAのパメラ・ランディ(ジョアン・アレン)は、現場に残された指紋から犯人をボーンと特定、彼を追い始める。
そうとは知らず、ボーンはナポリへ。
空港で取調室へ連れていかれて足止めされそうになるが、難なく抜け出す。
そのとき、ある事件の犯人としてCIAから追われていることを知ったボーンは、自らCIAのもとへ向かうことにした。
勧善懲悪
この手の映画では、主人公と渡りあう強敵、そして陰謀を抱え込んだ悪の組織は欠かせません。
敵が強大であればあるほど、主人公の強さが際立ちます。
また、敵にいら立ちを覚えるほど、結末は胸のすく思いがします。
ボーンを追いかけ、暗殺をたくらむプロの殺し屋。
発する空気が同じなのか、見かけてすぐに異変を感じたボーン。
防戦一方でその場から逃げ出しましたが、恋人の命を奪われることに。
そこからの反撃は見ものです。
そして悪の組織。
といっても本来は正義の組織だったはずが、偉い人たちの暴走でおかしなことになり、しわ寄せが組織の末端にやってくる。
秘密がバレそうになれば、容赦なく証拠を隠滅。
そんな組織には鉄槌を下してもらわないと気分も晴れません。
勧善懲悪。
まさに『水戸黄門』的なストーリー。
凶悪な敵や強大な組織からやられそうになっても、最後はやり返して真実を白日の下にさらす。
実生活の自分の立ち位置に重なるところがあるので、ストーリーにのめりこんでしまうのでしょうか。
登場人物の整理(2作目まで)
長く続いていく作品なので、登場人物をまとめておかないと忘れてしまいます。
ネタバレにつながりますのでご注意を…
ジェイソン・ボーン
主人公。暗殺専門の工作員を育成するトレッドストーン計画の第1号。
マリー・クルーツ
記憶を失ったボーンの恋人だったが、本作で犠牲となってしまう。
パメラ・ランディ
CIAの内務調査担当。ボーンを追い詰める作戦を指揮する一方で疑問を持ち始める。
ニッキー・パーソンズ
CIA局員。トレッドストーン計画の後方支援担当でボーンとよく関わる。
アレクサンダー・コンクリン
CIA局員。トレッドストーン計画の現場指揮官。計画失敗の責任を取らされる。
ワード・アボット
トレッドストーン計画の総責任者。諸悪の根源。
まとめ
相手も強ければボーンも強い。
ただただ穏やかに暮らしていきたかっただけなのに、眠れる獅子を目覚めさせてしまったのは自業自得です。
そして、ボーンの戦いはまだ終わりません。
2005年2月11日公開
『ボーン・アイデンティティー』シリーズ
1作目『ボーン・アイデンティティ-』
3作目『ボーン・アルティメイタム』
4作目『ボーン・レガシー』
5作目『ジェイソン・ボーン』