ストーリー
CIA のトレッドストーン計画から生み出されたジェイソン・ボーン。記憶喪失になったことで CIA から消されそうになるが反撃し、姿を消した。事態を収拾したい CIA は責任者を殺害し、計画を闇に葬った。
しかし、新聞記者ロスがトレッドストーン計画の情報を嗅ぎつけたことで、再び計画が明るみに出そうになった。ボーンもまた情報に興味を持ち、ロスへ接触を試みる。図らずも CIA とボーンが相まみえることになったが、CIA はロスを殺害し、情報を封じ込めることに成功した。
ロスの死の直前、新たな「ブラックブライアー作戦」の情報を得たボーンは黒幕を追い始めた。ニッキーと合流したボーンは関係者を探すが、CIA も刺客を送り込み、ここに証拠の確保と隠滅のせめぎ合いが始まる。
感想
1つの嘘(秘密)を守るために別の嘘(秘密)を作る。それが繰り返されるたびに事態は大きく膨らんでいく。結局、最初の段階で嘘(秘密)を認めておけば被害は最小限だったのに。そんな話は日常生活でもよくあることです。
CIA が秘密裏に進めていたトレッドストーン計画。ボーンが記憶喪失になった事件から秘密が表沙汰になることを恐れて、CIA は証拠隠滅を図ります。しかしその裏で、また別の「ブラックブライアー作戦」が姿を現します。
トレッドストーン計画を覆い隠すかのようなブラックブライアー作戦。そして関係者はさらに大物に。事態を収拾するために罪を重ねた結果、かえって騒動は大きくなり、犠牲者も増えていく。その典型ともいえる3作目でした。
極秘情報を完璧に封じ込めることは難しい。だからこそ初期段階でやめておけばよかったのに。。。あとから見ればそうですけど、事態の真っ只中にいるときは必死ですからね。日常生活での自身の行動も振り返っておかなければ。
登場人物の整理(3作目まで)
この3作目では CIA 側の主要な登場人物が変わったのでまとめておきます。ネタバレにつながりますのでご注意を…
ジェイソン・ボーン
主人公。記憶が戻るにつれ、自らが関わってきた計画の全容が明らかになってくる。
ニッキー・パーソンズ
CIA 局員。ボーンとの関わりが多く、存在感を増していく。
パメラ・ランディ
CIA の内務調査担当。組織のやり方に疑問を感じ、疑いの目を向ける。
ノア・ヴォーゼン
ブラックブライアー作戦を指揮した CIA 作戦部長。執拗にボーンを追い回す。
アルバート・ハーシュ博士
トレッドストーン計画を生み出した研究施設の管理者。
ニール・ダニエルズ
CIA マドリッド支局長。トレッドストーン計画でボーンを訓練した。
クレイマー CIA 長官
ブラックブライアー作戦の総責任者。
2007 年 11 月 10 日公開
『ボーン』シリーズ
1作目『ボーン・アイデンティティ-』
2作目『ボーン・スプレマシー』
4作目『ボーン・レガシー』
5作目『ジェイソン・ボーン』